フォーガットン

「拉致」を扱っているんだが、70年代のUFOにまつわるお話に先祖がえりしてる。
というか、重要人物がCGで空に飛ばされてくシーンなど、こいつぁーギャグなのか?という感じで、こんなの作る人たちは、日本が拉致問題で頭抱えてるってことを、おそらく考えてないんだろうなぁ。
それにしても、父親は拉致された子どもの記憶をあっさり消されてしまうのに、母親はそうはならないってのはなんだ!
十月十日、お腹のなかにいた記憶だけは絶対に消えないと。
妊娠できる、できないということがその決定的な違いだとこの映画は主張する。
記憶を消されたことに気づいた父親は、情けなく、自己嫌悪に酒に溺れさせられたりしてる。
世の中の人たちは、やっぱり母親の愛情だよなーとか思うかもしれないけれど、しかし、そりゃーないだろ!
オレだって、立派な親だと胸はって言えるようなもんじゃねえ。
だけど、子を思う父親の気持ちを、てめえらバカにするんじゃねぇ!
母性がなんぼのもんじゃい、「クレイマー、クレイマー」とか「ビッグ・ダディ」を見なさい、君ら!!
ということで、久々に腹の立った映画だった。