おたんこナース (6)

おたんこナース (6) (Spirits healthcare comics)

おたんこナース (6) (Spirits healthcare comics)

同じ作者の「動物のお医者さん」はソリが合わなかったが
これはおもしろかった ど真ん中に入ってきました
職業を扱ったコミックは 熱血物 感動物がほとんどだが
これはぜんぜん違う 達観というか 冷静というか
少女コミックというと 周りに花がちりばめて描かれるのであるが
この人の書く花は なんだか綺麗じゃない 生物として書かれている というか
こういうのを理系のノリと言っていいのかな
この6巻では「症例検討会」が特に興味深かった
発表されたのは1998年 「看護士」という言葉はできていなかった
優しさや母性そのものとして 医者の使い走りとしての「看護婦」から
看護のエキスパートとして 医者と対等に医療に携わる「看護士」への過渡期
「社会問題としての男女の関係」はいかなるものであるべきかを
具体的に 巧みに描いていると思った