山川出版社監修 詳説世界史B 総合トレーニング

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高校において世界史は必修になっているのだが どうしても知識を詰め込むだけになるので 生徒たちは苦労している
それでもパレスチナで起こっている戦争の根拠が 紀元前のバビロン捕囚とか古代イスラエル王国とされているのだから しょうがないところもある
民族対立の根拠がそれまでの歴史 長い時代にわたる怨恨によるものだとすれば なんて 悲しいことだろう

さて教科書の序章にある「文化から文明へ」において 農耕・牧畜の開始について以下のような記述がある

人類史は、狩猟・採集を中心とした獲得経済から、農耕・牧畜による生産経済に移るという重大な変革をとげたのである。その結果、人口は飛躍的にふえ、文明発展の基礎がきずかれたが、同時に地球環境破壊の第一歩がここからふみ出された。

人類が文明を築き始めたということが そのまま地球環境破壊の第一歩というのは これはなんと 悲観的な物言いだろう アダムの林檎のように 人は誕生してすぐに 罪を背負う存在となってしまったということか
環境を破壊しているのは確かで このままではいけないことは事実であるけれども 生徒たちは 教科書を読んで どう思うんだろう さらっと 通り過ぎてしまうのか なんだか 眠れなくなってしまうのか
なんだか 気になってしょうがない