座頭市物語

座頭市物語 [DVD]

座頭市物語 [DVD]

後のテレビ番組などを見た事はあるが オリジナルを見たのははじめて
市が居合いを振る場面は意外と少ない
その少なさが また市の強さを表現しているか
「また 嫌なものを切っちまった」というお馴染みの台詞も出てこなかった
仕込み杖も返上してしまう
その意味で まだ座頭市シリーズのプロトタイプといったところか


最後に 出入りに勝って 祝杯を上げる親分に
喜ぶべき勝利ではないと 怒りをあらわにする場面がある あの辺りが印象に残る
自分のために命を賭けてくれた友を 切らなければならなかったという悲しさ
因果とはああいうものか 徐々に座頭市の悲しみが伝わってきた
あれが「渡世」というものなのかな