インフェナル・アフェア Ⅰ・Ⅱ
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2004/02/18
- メディア: DVD
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meimeiさんの映画評を読んで、見ました。なかなかおもしろかったです。
冒頭に涅槃経がでてきて、また涅槃経で締めたのにはちょっと驚きました。保身や恨みのために人を殺して勝利した警察官が、生きながら無間地獄に堕ちているとして、善悪のバランスを保っているんでしょう。その意味ではこの映画、ありふれた勧善懲悪の枠を離れてはいないのですが、
そして、アンディ・ラウ演じる「ラウ(警察に潜入しているマフィア)」もまた「善い人間になりたい」と願い続けるのだ。
ラウが「善い人間になりたい」と願い続けているとか、良心の呵責に責められているとは、見えなかったな。抑えた演出なのかもしれないけれど。Ⅲではその辺りが描かれてるのかな。
ラウのような人物は、けっこう世の中にいるんじゃないだろうか。というか保身や恨みで生きているということに、後ろめたいけど、オレもちょと共感を覚えたりして。そのあたり、自分が悪人であると、慙愧することが稀有なんだと思う。
「善を担うもの」としてトニー・レオン演じる「ヤン(マフィアに潜入している警官)」が配置されているように思えるが、その彼も「善なるもの」がわからないまま彷徨しているように見える。
ヤンは苦しいよね。身内や親友の喜びや悲しみを目の当たりにしてまで、彼(彼女)らを裏切ってまで貫く「善」って、いったいなんなんだ? 見ているオレも、彼の貫いている「善なるもの」がいったいなんなのか、なんでそこまでやらなくちゃいけないのか、分からなくなった。
ただまぁ、ヤンが全世界に対して本当の自分(と思い込んでいただけとも言えるとも思うけど)を装いえたのは、彼の精神力がすごかったんじゃない。たった一人でも、本当の自分をさらけ出せる人、自分を確認できる人がいたからだよ。そんな人がいれば、オレだって彼みたいなことができるさ。ましてや、それが、ケリー・チャンみたいな美女なら、なおさらだ!!!!
うまく落ちがついた・・・