装甲騎兵ボトムズ

装甲騎兵ボトムズ DVDメモリアルボックス

装甲騎兵ボトムズ DVDメモリアルボックス

ふとケーブルをつけたら、こいつのTV版最終話をやっていた。実に硬派なアニメ。神の座を継承するはずの主人公キリコが、継承者を演じつつ、最後にはその神の命を絶ってしまうシーンを、久しぶりに見た。
このサブカルチャーな世界では親殺し、神殺しというテーマが頻繁に描かれる。ガンダムシリーズもそうだ。コミック版「風の谷のナウシカ」もボトムズとほとんど同じようなオチで終わっている。
これまでは成長の過程として、親を乗り越えていくという事柄を取り上げざるを得ないから、仮想敵としてそれを神に象徴させているのだと考えてきた。しかし、下記の本を読んだこともあって、違うことを考えるようになった。
象徴天皇制の起源―アメリカの心理戦「日本計画」 (平凡社新書)

象徴天皇制の起源―アメリカの心理戦「日本計画」 (平凡社新書)

この本は、象徴天皇制が戦中のアメリカにおいて策定されていたということを、史料に基づいて証明している。「1942年6月米国「日本プラン」と象徴天皇制」日米は友人とは言うけれど、アメリカの極東における軍事の要である国において、サブカルチャーには「創造者」に抗おうとする意識が、それなりに噴出しているという見方は、どのように思われるだろうか。妄想か?