絆―「らい予防法」の傷痕-日本・韓国・台湾

絆―「らい予防法」の傷痕 日本・韓国・台湾

絆―「らい予防法」の傷痕 日本・韓国・台湾

 この本の中にも引用されている日野弘毅さんの詩や、おつれあいの村上絢子「証言・ハンセン病 もう、うつむかない」にあるように、登場する回復者の方々はうつむくことなく、まっすぐにこちらを見つめている。そのまなざしには、厳しさもあるけれども、なにか優しさとでもいうような気持ちが込められているようにも感じる。八重樫さんとの絆がそこにあるからだろう。
 「絆」というと、流行のMMO、ネットゲームのコンセプトでもあったりする。人が生きていくについて、もっとも大切な事柄なのかもしれないと、改めて思った。

 断種台の写真がある。日本では結婚の条件とされ、韓国・台湾では懲罰に使われたという。それって、どういうことなんだろう? うまく書けないが、どうも、頭のなかが、もやもやとしている。