息子のまなざし

息子のまなざし [DVD]

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 「ある子供」の監督作品ということで、手に取った。
 中学生の頃か、父の本棚にあった三浦綾子「氷点」を読んで、小説ってすごいなと思ったことがあった。
 この映画のテーマも恩讐を越えるということなんだろう。
 しかし、簡単に「憎しみの連鎖を断たなければ」とは言えるけれども、そういうことが現実にはとても難しいということを見せつけられたような気がした。
 こういう作品を「映画」として評価するのは、とても難しい。
 見た後のカタルシスはなかった。
 めちゃくちゃ重い。
 とにかく、後に引く、考えさせられる作品だった。