生きる力

生きる力

生きる力

 よーするに、ここでなにか書ける本というのは、しっくりといった本と一部でも通じることができた本に限られるわけで。
 「こらあかん」という本は、途中で投げ出してしまうということになる。
 で、この本はかなりしんどかったが最後まで読み終えた。
 しかし、さっぱりだった。
 梶原さんとは修練で2回ほどご一緒させたいただき、お話もお聞きした。
 それまで聞いたことのないようなスタイルのお話で、この人、なんかあるな、という印象をもった。
 あまり著書は出てないが、書かれたものにもそういう印象があった。
 なのに、この本は、さっぱりだった。
 自分とうまく合わない本というのは、いわゆる真宗講話の本に多い。
 だから、私は真宗の本質が分かっていないのではないか、という怖さをずっと持っている。
 だから読み続けようという意欲も湧くんだろうが。


 自分が読みきれないものは、自分を超えている本なのかな。
 それとも、やっぱり、なんにもない本なのかな。