仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL ディレクターズカット版

仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL ディレクターズカット版 [DVD]

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 初めての女性ライダーが登場するということや、「牙狼」が面白かったりして最近の特撮ってどうなんだろうということで見てみました。
 完全に大人向けな内容になっているので、かなり驚きました。
 いろいろ調べますと、終わり方がいくつも作らた、パラレルワールド的な作品にまでなっているんですね。
 ボクらはオリジナル一号、二号ライダーと同時代ですから、仮面ライダーも変わったなーというのが率直な感想です。
 さて、肝心の女性ライダーはどうだったかというと、シナリオ的にはどうでしょう?といった感じですが、加藤夏希さんはよかったかな。

17日追記

 アニオタが同じサブカルチャーに属する「特撮」をみると、自分自身がよく見えるような気がする。
 「龍騎」放映当時の様子について、大悲さんにお聞きしたメールの一部を引用させていただきます。

クウガまでは設定されていた「敵」がなくて、ライダー同士が闘うというのになかなか慣れませんでした。
カードを入れたり、武器が出てきたりと平成ライダーの流れを決めた作品だと思います。

 昔からスナック菓子のおまけ「ライダーカード」ってのがあったが、その流れなんでしょうねぇ。
 そういえば、21世紀に初めて作られたガンダムシリーズにおいても、ガンダムと称するモビルスーツが敵味方、両方に存在し闘うということになっていた。ガンダムではこの設定はかなり以前からあったが、善悪をはっきりと分けられない、ポストモダンという時代を象徴しているんだろうな。
 

機動戦士ガンダムSEED 1 [DVD]

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 このガンダムシリーズは、主人公がベットインした様をしっかりと描いてしまったということで、かなり物議を醸し出した作品でもあった。その後のストーリー展開をみると、そのシーンの必然性は確かにあったことだ。しかし、大人だけではなく、子どもも対象としたTVアニメということを考えると、今振り返って、どうなんだろうなということは思う。
 同様にこのライダー映画でも、主要人物がリストカットして自殺をするという場面が出てくる。まぁ、それほど問題にはならなかったようだ。パラレルワールドを設定し、最悪の結果にならないような別の最終回を注目させようという手法をとったのだろうか。しかし、イマドキの特撮をいきなり見てしまった私には、かなりショッキングなシーンではあった。
 サブカルチャーを楽しむ、求める世代が、以前より広くなってしまっているという問題にどう取り組むのか。
 表現の規制には賛成したくないが、改めて考えな、あかんだろうな。