イラクからの報告―戦時下の生活と恐怖

 写真と文章が組み合わされた本。
 それほど分量はないのに、読むすすめるのが非常にしんどかった。
 2003年に発行されている。
 この本がアメリカによる攻撃前夜のレポートになってしまったのが悲しい。
 湾岸戦争イラクの子どもたちが被った残酷な戦災。
 劣化ウラン弾がもたらしている最悪な放射能汚染。
 原爆による被災国、放射能被害の恐ろしさを知っているはずの日本が、
 こんな最低、最悪の兵器を使う戦争に、日の丸を掲げて協力したというのは、
 いったいどういうことだったんだろう。
 怒りが込み上げてくる。