DEATH NOTE デスノート the Last name

DEATH NOTE デスノート the Last name [DVD]

DEATH NOTE デスノート the Last name [DVD]

 原作との違いは、エルが夜神月ミサミサに対する疑いを最後まで解かなかったところにあるのかな。
 つきあわせたわけではないので、間違っているかもしれないが。
 そして、原作のほうがつじつまがあって引っ掛かりがなく、映画は多少、いびつに見えるという感じもする。
 しかし、いくら理屈では0だとはいえ、勘とか情で生きているのが人だ。
 だから、エルが疑いをもち続けていた映画の流れは、リアルに近い、とも思う。
 エンディングで家族が月に涙するシーンも。
 
 映画では「父と息子」の関係をクローズアップする終わり方となった。
 父の正義感を実現したい、受け継ぎたいから、息子は完璧な、正邪、善人悪人を裁く世界を作りたかった。
 しかし、それは不完全な人間が、神のように完全になれると勘違いした、独りよがりな世界でしかなかった。
 なんだか悲しい映画になっていた。