「あさま山荘」篭城―無期懲役囚・吉野雅邦ノート

「あさま山荘」籠城―無期懲役囚・吉野雅邦ノート (祥伝社文庫)

「あさま山荘」籠城―無期懲役囚・吉野雅邦ノート (祥伝社文庫)

私が大学生だったのは1980年代前半
その たった10年前に学生だった人物が
自分の子を身ごもった女性も含めて 20人近くの同年代の若者の殺害に関与していた
著者は吉野雅邦の幼なじみ 我々とそう違わない人生をおくってきた学生が
計り知れぬ因縁によって恐ろしい事件を引き起こしたという内容になっている
心の闇というものは 人では理解しえない 書き尽くせない どんな分析も不可能
事実の前に立ち尽くすしかない
それでも 「人はなんでもやる」ということを
考え続けなければならないのだと思った