それでもボクはやってない

それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]

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周防正行監督といえば、『Shall we ダンス?』のイメージが強くて、それが正面から冤罪事件を取り上げた映画だったので、すこし驚いた。

権現(ごんげん)は日本の神の神号の一つ。日本の神々は仏教の仏が形を変えて姿を現したものであるという本地垂迹説の考え方に基づいた神号である。
「権」という文字は「権大納言」などと同じく「臨時の」「仮の」という意味で、仏が「仮に」神の形を取って「現れた」ことを文字で示している

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この「権」という漢字を使って、「権威」「権力」「権利」「人権」という言葉を作ったのは、どういう人物なんだろう。
どれも、実際には目に見えて形や力をもつはずのない、実体のないはずのものが、確かに明らかになんらかの作用を働くという点に注目して作られた漢字熟語というわけだ。
「権力」にしても、特定の人物が明確に力を持つことではなく、集団や法律が全体として働いていると捉えられる。
警察、司法が国家権力そのものと化して、個人を抑圧し、逆らうものに懲罰を与える様が、この映画では明確に描かれている。
さてボクは、彼のように「ひとり、犀の如く」戦えるだろうか?