モーガン・スパーロックの30デイズ 第2シリーズ Vol.3

モーガン・スパーロックの30デイズ 第2シリーズ Vol.3 [DVD]

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このシリーズも最終巻
アメリカ社会の現状を生活目線から知ることができ
日本社会との対比ということも考えさせられてきた
そして ここまで見てきて 先回の中絶論争も含めて
アメリカ社会のおけるキリスト教の影響力の大きさを感じた

前半は無神論者が敬虔なキリスト教信者の家族と共に30日過ごすという試み
無神論者というと奔放で無道徳というイメージがある
しかし実際には家族を大切にして 社会に積極的に関わろうとする人物である
マイノリティにはマイナスイメージが
マジョリティにはプラスイメージが付与されるように できているというわけだ
さらに アメリカ社会において 無神論者と名乗るというのは 大変な覚悟が必要
日本において 靖国信仰 天皇崇拝がそうであるように
アメリカではキリスト教が国教のような役割を果たしていることがうかがえる
違いを認めない信仰について 考えさせられる

後半はニューエイジ(心理療法代替医療など)を30日体験する
体験者は男性で ジェンダーの縛り
「男らしさ」からの解放というカウンセリングも含まれていた
見ていると キリスト教的な規範や現代社会による自我の抑圧からの解放という流れが
スピリチュアルという文化を必要としていることが分かる
なかには どう考えてもイカサマとしか考えられないものもあるけれども