大島弓子 ダイエット

ダイエット (あすかコミックス)

大島先生の作品と言えば「綿の国星」だが
まだちゃんと読んでいない
病院の待合室にあったこの古い短編集を　ふっと読んだ
最初の二編は実生活での猫との関わりを題材にしている
考えてみると　私はこれまで猫を飼ったことがない
いつも犬だった　で　猫と犬ってぜんぜん違う
バラバラであるようでいて　とても深いところでつながっている
大島さんと猫との関係というのは
人間における　上下　恋人　夫婦　親子に重なって
それがまた　ひっくり返されたりして
とても　繊細な感じがする
「ダイエット」も面白い作品で
なぜか　友人の恋人との関係を探るために
身をすり減らして　やせたり太ったりする女性が主人公だったりする
他人にどう見られているかを知りたいがために
そこまでやっちゃう人間のサガみたいなものが描かれてるナ　と思った