犬夜叉 (13)

犬夜叉 (13) (少年サンデーコミックス)

犬夜叉 (13) (少年サンデーコミックス)

男性誌で活躍する女性漫画家ってほんとに多い
このところ このブログで取り上げた作家だけでも
荒川弘 森薫 くさか里樹 佐々木倫子 ひぐちアサ 田辺イエロウ
そして 高橋留美子先生が どーんと存在していらっしゃるわけで

留美子先生と言えば どの作品にも三角関係がだいたい出てくるんだが
この作品では 時空を越えた生まれ変わりがライバルになるという
なかなか特殊な設定
桔梗は 巫女としての使命を果たすために
恋心を押し殺して生きてきて それが違う生き方を選択しようとしたがために
身を滅ぼすことになったという 悲劇を背負っている
13巻に出てくる 復活した桔梗のセリフ

むしろ今 仮の体でこの世に在る今の方が 生きている気がする
愛することも憎むことも 私の魂はあの頃よりずっと自由だ

生霊 怨霊となることでしか
己の感情を発露することができなかった時代の女性を象徴しているのが桔梗
その生まれ変わりのはずなのに 天真爛漫自由闊達現代女子中学生 かごめ
このコントラストが 実にうまくできている