Perfume~Complete Best~(DVD付)

Perfume 〜Complete Best〜 (DVD付)

Perfume 〜Complete Best〜 (DVD付)

その昔 プログレッシブロックというジャンルがあって
ピンクフロイド クラフトワークなどが けっこう好きで聞いていた
シンセサイザーを多用する無機的な音が特徴であったが
同時に機械技術の浸透によって人間性が失われていく社会に 警鐘を鳴らすという一面があった
その後はYMOのように電子楽器を使いこなせることを賛美するテクノポップという流れもあった
Perfumeはテクノということだが このアルバムに収録されている
メジャーデビュー時の「コンピューターシティ」*1「エレクトロ・ワールド」が気に入った
もう十分に機械文明はこの社会と一体になってしまった
その進出普及をを批判しても意味はない
むしろ人間を疎外しているのは 機械を使う人間自身
コンピュータミュージックであることが なんらかのメッセージ性を持つということではなくなっている
それでも現在 Perfumeのようなテクノが流行するのは
無常感というか 生命の危うさ脆さを表現する力があるからではないかと思う
「エレクトロ・ワールド」を聴いて 御文の一節が思い浮かんだり

人間は不定のさかいなり
極楽は常住の国なり
されば不定の人間にあらんよりも
常住の極楽をねがうべきものなり

まぁ とにかく Perfumeというとネット上に 下積み時代の映像が流れていたりして
不思議な魅力がある 興味が尽きないことです

*1:現在 楽曲の作詞作曲を担当している中田ヤスタカが初めて作詞を手がけた作品