大阪ハムレット (1)
- 作者: 森下裕美
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2006/05/12
- メディア: コミック
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ごまふアザラシの赤ん坊「ゴマちゃん」のぬいぐるみがない家はないくらい
国民的な人気のあったマンガ家だった
それに対して 現在連載中である「大阪ハムレット」はそれほど読まれている作品ではない
四コマからストーリーへと移行した作家といえば
あずまきよひこ もそうなんだか 森下裕美とはまったく対照的で
四コマからストーリーへと移行することで成功を収めている
「よつばと!」は 純粋無垢な主人公を登場させ
主人公を中心として 登場人物たちを展開させていく内容だが
「大阪ハムレット」は これまた対照的な作り方をして
明確な主人公はおらず 焦点は各話ごとに 次々と移り変わっていく
では「大阪ハムレット」にはゴマちゃんはいないのかというと そうでもない気がする
強い抑圧感や疎外感に苦しむ人々 必ず 危ういところではあるが
だれもが希望を見出していく終わり方をしている
登場はしないけれども この作品世界のどこかにゴマちゃんは
いるんじゃないかな そんなふうに 思えるんだな これが