鈴木先生 4

鈴木先生 4 (アクションコミックス)

鈴木先生 4 (アクションコミックス)

この作品のメインテーマである性教育についての鈴木先生の考え方が 初めて前面に出てくる
日本における性教育は 隠すこと 避けること として実施されている
その結果 性は 汚らわしいこと 恥ずかしいこととして
公には晒さないもの 公に管理されるべきものとして扱われ
その反動が 男女を加害者と被害者に分断する性暴力と
ルサンチマンに覆われた野放図な享楽を招いている
性は 生殖という大切な営みであり
「純粋で 清らかで 神秘な喜び」
二人の愛を確かめるという 素晴らしい出来事なのであると 
その瞬間瞬間を本当に大切にするならば 避妊はすべきでないと 鈴木先生は力説する

最初 彼の考えに触れた時には あまりに特異な考えであると戸惑った
しかし ある意味 正論ではないだろうかと思い始めている
それでも 実際にこういうストレートな教育ができるかというと どうだろう・・・

それから 人間の評価というのは総合的に行われるべきであり
一つの過ちや罪によって 二者択一的に裁くべきではないという教えには 共鳴した

あとは 冒頭の「のんのんさま」に 爆笑