悩む力(追記)

悩む力 (集英社新書 444C)

悩む力 (集英社新書 444C)

先日 父と同年齢の方と議論をする機会があった
疎開を経験されたということで どんな辛いことがあったのか
そこで人間の本性をみたようなことを話されていた
であるから 戦前のような上からの秩序を重んじる社会を作るべきと主張され
私と話がかみ合うことがなかった
ファシズムへ反省から 私たちは曲がりなりにも
「自由」を重んじる社会に生きてきた
自分自身で行動の指針を考え見つけなければならないから
「悩む」のはその結果とも言える
しかし 個人の趣向のみを重んじて
他者との関係性をないがしろにしてきたということを 反省しなければならない
共存を重んじ 自由を自ら抑制することに 悩み続ける力を育てるというのが
民主主義社会を成熟させていくということなのだろう