ひらがなで読むお経
- 作者: 大角修
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/04
- メディア: 新書
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空即是色 色即是空と いかにも諸行無常の仏教らしい経典なのだが
それと慈悲を前面に出す観音信仰経典が 共存しているところが面白いと思った
そのあたりが他宗(日蓮宗以外)の信仰形態の性格を象徴しているような気がする
真宗の場合はとにかく念仏という 中心になるものがあるから
声明も そして教義も 必ず そこから派生するようなことになっている
他宗のお勤めと比べて 正信偈が かなり難解なのに驚いた
というか経典以外に 宗祖等が製作したものが載っているのは
念仏系しかないのが興味深い(正信偈 一枚起請文 御文)
真宗で法話の前に講師が読み上げる「三帰依文」と呼ばれているものが
「開経偈」「三帰礼文」として 他宗では声明に使われている
「三帰依文」を聖道的だと評する人がいるが 正解だと言えるかもしれない
他宗を知ることが 真宗を見つめ直す機縁となったことでした