ひらがなで読むお経

ひらがなで読むお経 (角川oneテーマ21)

ひらがなで読むお経 (角川oneテーマ21)

まず ほとんどの仏教宗派が使う般若心経
空即是色 色即是空と いかにも諸行無常の仏教らしい経典なのだが
それと慈悲を前面に出す観音信仰経典が 共存しているところが面白いと思った
そのあたりが他宗(日蓮宗以外)の信仰形態の性格を象徴しているような気がする
真宗の場合はとにかく念仏という 中心になるものがあるから
声明も そして教義も 必ず そこから派生するようなことになっている


他宗のお勤めと比べて 正信偈が かなり難解なのに驚いた
というか経典以外に 宗祖等が製作したものが載っているのは
念仏系しかないのが興味深い(正信偈 一枚起請文 御文)


真宗法話の前に講師が読み上げる「三帰依文」と呼ばれているものが
「開経偈」「三帰礼文」として 他宗では声明に使われている
三帰依文」を聖道的だと評する人がいるが 正解だと言えるかもしれない


他宗を知ることが 真宗を見つめ直す機縁となったことでした