ぼくらの

ぼくらの 10 (IKKI COMIX)

ぼくらの 10 (IKKI COMIX)

ここまで内向的なコミックを読んだことがあるか?
地球を守るため 15歳の少年少女たちが 必然的 強制的に
次々と死んでいく意味を問い続けさせられる 非常に歪んだ設定を考えたものだと思う
まさに 「きけわたづみのこえ」 特攻隊の遺書を連想させる


命の尊さというのは こういう戦争時とか 病・老・死が間近にあるとか
命が脅かされて 危うい状況でなければ 考えられないものなのか
とにかく そのように考えてはいけないと思う


末期がんの方が「いのちの授業」として 学生たちに
「いらないのなら その命を私にください」と訴えるのを
テレビで見る苦しさ あの気持ちを思い起こした


死に直面する苦しみを まるでエンターティメントのように眺めている
そのことに罪悪感を持ってしまうというか

 
うまく書けないが 読んでいて本当に鬱に入ってしまった