アイシテル~海容
- 作者: 伊藤実
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/03/06
- メディア: コミック
- 購入: 8人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (46件) を見る
さらに引き込まれていって とうとう最後まで読んでしまった
こうした難しい問題を正面から取り上げる力を持つ コミックの可能性を感じた
テレビとは違って 犯罪被害者の母の方に焦点が当たっている
我が子を殺された母が 加害者の少年を気遣い 加害者の母の心情を思いやり
共感して行く過程というのは 感動的で
二人が出会うシーンでは涙が出た 思い返すたびに胸が熱くなる
テレビでは 加害者家族の苦難に比重があると思う
しかし 被害者の母の この心情を実写で描くのは困難だと思うし
原作を読んでも なぜそこまでに至るのか 分かるものではない
遺族感情を癒すのは復讐でしかないと 断定される世情であるが
この作品のように 加害者と被害者が和解へと進むことが 現実にあるとしたら
本当に驚きであり 崇高なことであると思う