アイシテル~海容

アイシテル?海容 後編

アイシテル?海容 後編

テレビドラマが終わってから原作を読もうと思っていたが 我慢できなかった
さらに引き込まれていって とうとう最後まで読んでしまった
こうした難しい問題を正面から取り上げる力を持つ コミックの可能性を感じた


テレビとは違って 犯罪被害者の母の方に焦点が当たっている
我が子を殺された母が 加害者の少年を気遣い 加害者の母の心情を思いやり
共感して行く過程というのは 感動的で
二人が出会うシーンでは涙が出た 思い返すたびに胸が熱くなる
テレビでは 加害者家族の苦難に比重があると思う
しかし 被害者の母の この心情を実写で描くのは困難だと思うし
原作を読んでも なぜそこまでに至るのか 分かるものではない


遺族感情を癒すのは復讐でしかないと 断定される世情であるが
この作品のように 加害者と被害者が和解へと進むことが 現実にあるとしたら
本当に驚きであり 崇高なことであると思う