NARUTO 巻ノ47
- 作者: 岸本斉史
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/08/04
- メディア: コミック
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現代が抱える大切な問題を正面から捉え
深めていくので興味が尽きない
この巻ではないが サスケが
この世のすべての憎しみを背負って死んでいった兄の事件の真相を知り
逆に 新たな復讐へと駆り立てられていくエピソードにしても
憎しみの連鎖は断ち切ることができないのか 考えさせられる
そんなサスケも 決して孤独ではなく
深い信頼で結びついている仲間に支えられている
最近の話でもサスケを助けたいというサクラの気持ちが
ナルトを縛っていると指摘されるという話とか
世の中は そう単純ではなくて 二律背反にあふれているということが
常に意識されて描かれているなと思う
この巻でのペインとの戦いの中でも
人間を信じられなくなった者が平和を願うならば
核のような最悪の暴力による抑止力でも使わなければしょうがないという論理が
明らかにされ 九尾の力を使わずに 憎しみの連鎖を断ち切ることは可能なのか
ナルトの重い課題が論じ続けられている