それでも、日本人は「戦争」を選んだ

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

大学受験の日本史はただ暗記的要素が強いが
この本は学んだ言葉を有機的につなげることで
日本が破滅の戦争へと突き進んだ流れを明確にしてくれる

タイトルに「選んだ」とあるが
確かに選んで進んできたわけだが
読んでいて　こうなってしまった感が強い
戦争を重ねるにつれ　順調に領土　権益を増やしていった日本人たちは
関東軍の暴走のあたりから　後戻りできなくなったのか

その意味では　どこで止まることを選ぶべきであったのか
想像の域だとしても　示して欲しいなと思った
持久戦の可能性が出てきたところで止めるべきだったというのが
筆者の答えなのかな

政治とはなんと複雑なものかということも学んだが
大本営が日本人個々の命を大切にしていなかったという
データによる分析結果が身に染みた
戦争は人命を賭すことを正当化する　駒にされるなんてかなわん

戦争はあかん