神山征二郎「郡上一揆」
私、予備校で日本史を教えていたことがあるんです。
江戸時代の農民政策として「検見法」「定免法」、農民が不正を訴える方法として「愁訴」「強訴」「逃散」とか、「試験にでるよ」ってヘラヘラ教えてました。
その言葉言葉に、郡上の農民たちの血や涙が込められている。命をも賭けるような言葉だったのだと、頭が下がるような思いになりました。
歴史を学ぶということは、知識を高め理論武装をするためというよりも、その時代に生きていた人の悲しみや怒りを知る営みとすべきだと思いました。
あと、悪政を糾したがために打ち首にされた勇者たちの前で、浄土真宗のお勤めである「正信偈」が農民たちの間から沸きあがる、という演出が、最後にあります。
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