平和と平等をあきらめない
- 作者: 高橋哲哉,斎藤貴男
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2004/05/30
- メディア: 単行本
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斎藤貴男
僕はいつも思うのですけれども、一定以上のインテリが集まる分野でありながら必ずしも体制に与しないでよい職業というのがざっと四つある。大学の教員と学校の先生と弁護士とマスメディアです。これらの領域での改革が軌を一にしており、今の流れの中で同じような形になっている。
主に、この4つの職業が新国家主義と新自由主義に絡め取られていく実状を批判する内容。もちろん高橋は、全日本仏教会が教育基本法改正に関与しようとしている問題も指摘。
高橋哲哉
・・軍をもたないというのはたしかに、国家の論理からすると「普通」のことではありえない。だけど戦後日本は、その「普通でない」憲法九条にメリットを見出してきたし、政治家が知恵を発揮してこれを政策的にもっとうまく活用していたら、大きなチャンスがあったはずだとぼくは思っています。だから、「普通の国」ではないことをマイナスに考えること自体が本当はおかしいのです。
このあたりのレトリックは、面白い。