GANTZ

GANTZ 17 (ヤングジャンプコミックス)

GANTZ 17 (ヤングジャンプコミックス)

以前、「旨いラーメンは、みんなに勧めたくなるはずだ」という話があったんですが、私はそうは思えなくて。俺は好きだけど、他の人にはすすめられないなというものもありますよね。だいたい、ここで紹介したラーメンはどれも、平均的な基準だと濃厚すぎる気がする。「オタク」という言葉が絡む趣向が、そういうものを指してるのかな。まぁ「ブラックジャックによろしく」は万人向けで、いろんな人に読んでもらいたいと思うけど。
GANTZ]このコミックとかも、説明ができないくらいエログロナンセンスで、しかも不条理なんで、他人にはなかなか勧めずらいのですが、ほんまにドラマティックです。コンビニで今週のヤングジャンプを読んで、ぐっときて、帰り道で反芻して、おもわず「ううっ」と嗚咽してしまいましたw
死と隣り合わせのゲームから開放されるチャンスを、黒野のために捧げたエリカとおっさんに感動した。しかもエリカは黒野に憧れているのに、多恵ちゃんを生き返らせるなんてなぁ。とにかく、感動した!
しかし、死んだ人間が生き返るという不条理が実現したとして、生き返った二人は幸せになれるんだろうか? 生き返ったことを恨むかもしれない。生き返らせた二人も、ほんとうに後悔しないんだろうか?
なにがいいやら、正しいのやら、人生なんてホンマにわからん。
作家は創造主になって楽しんでいるんでしょうかね。殺したり生き返らせたり、つくづく身勝手なヤツだと思ったことでありました。