お父さんのバックドロップ

ある意味、卑怯な作品。1980年の猪木vsウイリー・ウィリアムス戦を見てしまった世代がこれを見て、感動しないわけがない。現実にはスタンディングで空手家とは戦わない猪木のやり方が最善だったのだが、映画のほうは我々が望んだプロレスラーの戦い方なのだと思う。「ゼブラーマン」みたいな、お父さん世代が幸せになれるファンタジーなのね。このごろ多いけど、オレも疲れてるときはこういうのが見たいのです。
思えば、猪木はプロレスのストロングスタイルを創造し、異種格闘技戦で自らプロレス自体を破壊してしまった。もうあの時代はもどらないのねノスタルジー