Ray / レイ

Ray / レイ [DVD]

Ray / レイ [DVD]

ライブドアでDVDはレンタルしているのだが、このところ、これをずーっと借りっ放しでみていた。
この作品は映像、音楽、脚本のすべてが素晴らしい。
人種差別に抗議した初めてのR&B歌手にして麻薬常習者、家族を愛しながらも浮気がたえない。理性と本能、才能と愚かさ、歓喜と絶望。光と闇をあわせ持つ「人」だからこそ、聖なるゴスペルと酒場のR&Bの融合を可能にしたという人物描写が魅力的。麻薬を克服し、排斥された故郷ジョージア州に名誉回復されるという成功話で終わるのが、ストーリーの展開としては、なんだか残念に思えるほど。
まぁ、字幕で入っている監督のコメントを読むと、35歳までの混沌としたレイ・チャールズが描きたかったのであって、それ以後の安定した人生には興味がなかったということだ。やっぱりそうか。実に面白い。
このサントラをレンタルして、DVDを購入することにした。
それにしても、良質米国文化の価格破壊、これが882円というのは・・・どういうことだ?