「人間嫌い」の言い分

「人間嫌い」の言い分 (光文社新書)

「人間嫌い」の言い分 (光文社新書)

恋愛論や美人論については興味が湧かなかったので、とばして読み終えた。
「ひきこもり」「ニート」が問題視されている中で、孤独を悪とするのではなく、むしろ「つるむ」方がおかしいのではないかということを、日本の社会風土分析を手がかりに論じていくところは面白かった。
しかし、筆者が「論語」を思想的基盤にしていることもあって、少々、教条主義、あるいは仙人みたいになっているような感じがしてしまった。わたしも人づき合いが苦手で、かなり「人間嫌い」なんだが、そこを開き直ってしまうのも、どうだろう。
こう、罪悪感を抱えつつ、それを受け止めて、生きていけたらいいな。
地獄を遊び場にできたらなぁと、常日頃、あたふたふらふらしているばかりです。