小冊子群
図書館から借りて読もうと思う本が、なくなってしまった。続いてきた関心が途切れた感じ。
とりあえず、「つんどく」になっている本を消化している。Amazonでは売ってない、薄い小冊子から取り掛かかる。
- 「凡夫、ゆきやすき道」藤場俊基 真宗大谷派名古屋別院
観無量寿経の頻婆娑羅王は韋提希の発心を待って、阿那含になったという面白い解釈。あるいは、わたしなんかも念仏は易行だということを説けば説くほど、念仏が難しいように受け取られてしまうというジレンマを抱えているが、そのあたりを突いたお話しだった。
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- 「いのちをうたう」古田和弘 九州大谷の本
同朋新聞よりは正信偈をわかりやすく解説。それでも正信偈は難しい。
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- 「お念仏は如来の怒り」木曽盛亮 あおくさ叢書
1985年の講義を、ガイドライン関連法案がとおってしまった2000年に危機感を抱きつつ出版している。
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- 「冬の蕾」樹村みのり 労働大学出版センター
憲法24条を草稿したベアテ・シロタさんの伝記。今の憲法おかげで、われわれは基本的人権にもとづく社会参画を手に入れることができたのだと教えられる。
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- 「行動する仏教」ブックレット11 真宗大谷派出版部
大学院で同じゼミだった藤森宣明の文章がいい。彼が開教師になってから、さまざまな活動をしていることを伝えてくれていたのに、避けていた。エンゲイジド・ブッディズムに距離をおいていたことを深く反省する。
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- 「夢の入り口」樹村みのり・永野久江 ねこの手出版
マインドコントロールの仕組みが具体的事例を通して述べられている。自我意識、主体性を消させる(消したように錯覚させる)ことによって、集団的自我へと導く手口を学ぶ。仏教徒として「無我」という問題を考えるについても、とても参考になった。