クラッシュ

クラッシュ [DVD]

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ポール・ハギスといえば「ミリオンダラー・ベイビー」。以前、livedoorのほうに評を書いたが、困惑し、ずっと引っかかっている作品だ。
この人の監督、脚本ということもあり、富山松竹に足を運んだ。
ベトナム戦争が終わってから、アメリカでは自国の戦争を扱った良質な映画がたくさんできてきたのだが、9・11から時間を経て、すこしずつあの悲劇を静かに考えようという流れになりつつあるのかもしれないと思った。
多様な人間が共存しているアメリカ。それぞれが他者との激しい衝突を、日常的に繰り返している。だれもが善き者ともなり、悪しき者ともなり、理解と不信のなかで生活している。
アメリカという国の実情とか、希望みたいなものが伝わってきた。