ヒトラー ~最期の12日間~
ヒトラー ~最期の12日間~ スペシャル・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 2006/01/14
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (185件) を見る
ゾフィー・ショルがナチスによって処刑されたのは1943年2月22日。ヒトラーが自殺したのは1945年4月30日。
強者が弱者を殺戮してなにが悪いと主張し、実行した国家をつくった人々が敗れ、弱者となって滅んでいく最期は、実に哀れだ。
ゲッペルスの妻が、6人の自分の子どもたちに毒薬を飲ませて殺害するシーンなど、もう、とにかく、哀れというか、愚かとしか言いようがない。
映画の最後に原作「私はヒトラーの秘書だった」を書いたトラウドゥル・ユンゲ本人が登場し、我々に語りかける。
ニュルンベルク裁判で恐ろしい話は聞きました。600万人のユダヤ人や人種の違う人々が無残に殺されたと。これらの事実は大変ショックでした。でも私はそれを自分と結びつけられず、安心していたのです。“自分に非はない”“私は何も知らなかった”そう考えていました。でもある日、犠牲者の銘板を見たのです。ゾフィー・ショル。彼女の人生が記されていました。私と同じ年に生まれ、私が総統秘書になった年に処刑されたと。その時私は気づきました。若かったというのは言い訳にならない。目を見開いていれば気づけたのだと。
金言。