バス174
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/01/27
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (30件) を見る
特にブラジルは、さとうきびからエタノールを醸造しアルコール燃料として活用する技術を実用化し、農場と工場を組み合わす計画都市によって、貧困層のスラムへの流入を止めているという。環境問題と貧困問題を複合的に解決する方途を見出したのだ。
この映画は2000年にリオデジャネイロで起きたバス人質事件を追ったドキュメンタリーであるが、犯人の半生やブラジル社会の抱える問題を辿ることにより、事件の本質がどこにあるのかを描いたものである。
映画によって再構成された事件の内容とその結末は、あまりにも哀れである。しかし、その本質を明らかにし得たジャーナリズムの存在は、ブラジル社会の未来に、さらに希望を持たせてくれるように思える。
ブラジルが、うらやましくなった。