ゲド戦記

ゲド戦記　特別収録版 [DVD]

　ネット上で、かなり酷評されている。
　確かに、人気の高い長編を一本の映画にまとめてしまっているし、キャラクターの設定、人間関係も変わってしまっているのだから、それはしょうがないだろう。
　更に、そこに父の名作「シュナの旅」の要素まで加えているのだから、これを「ゲド戦記」と言ってよいのか、ル・グウィンさん、そしてお父さんに失礼じゃないかとまで考えてしまう。まぁ、ヤックルは可愛いけどね。
　しかし、一緒に見た中学生の娘には好評だった。いのちの大切さについてのメッセージを受け取ることができたと言っていた。
　その意味では、オレのように雑多な前知識をもって偉そうに批評するのはアカン、目が曇っちまってるんだなと、今度は反省したり。
　あまりに偉大すぎる父をもつ人は、比べられたり、敬いを求められたりして、本人そのものの仕事として作品を見てもらえなくて気の毒だな。
　少々ダメな親の方が、子供には善いのかもしれないと安心したりしてって、そういうことでもないか。

シュナの旅 (アニメージュ文庫)