マダム・エドワルダ/目玉の話

マダム・エドワルダ/目玉の話 (光文社古典新訳文庫)

マダム・エドワルダ/目玉の話 (光文社古典新訳文庫)

 どういうわけか、バタイユにふれる本をいくつか読んでいたこともあり、どんなものなのか、ちょっと覗いてみました。
 なんどか、こりゃあかんと投げ出したくなりましたが、なんとか最後まで読み終えてしまいました。
 エロティシズムというのは、人は理性とか知性で繕っているけれども、本質的には本能の動物でしかないということを顕わにしようとしてるんですかね。
 まぁ、そんな冷静に分析しても、バタイユにアホかと笑われるだけでしょうけど。
 親鸞がいくら「煩悩成就の凡夫」と言っても、「くすりあればとて、毒をこのむべからず」ですから。実に上品に見えてしまう、ことでした。