スタンドアップ
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2006/06/02
- メディア: DVD
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実際にあった鉱山でのセクハラ集団訴訟にインスパイヤされてできたということだが、一人の女性が訴訟を呼びかける時点のドラマとして作られている。鉱山もまた、ホモソーシャル体制にあり、女人禁制であったわけだ。
ずっと「ダメな娘」と冷たく接してきた父親が、多くの同僚たちに野次られる娘を見て、壇上にあがりマイクを取って「ここで誇れる人間は娘だけだ」語るシーンにはグッと来た。
被告側が彼女を陥れるためにほじくりだした、高校時代の、教師によるレイプ事件。
わが子に経緯を打ち明けるくだりには、仏説観無量寿経の韋提希とアジャセの親子関係を連想した。
「友だちをウソで裏切るのが男か?」という挑発に乗る被告もなんだが、レイプ事件の真相が明らかになることで、傷つけられ続けてきた彼女の人生が浮き彫りになり、彼女のために、そして彼女のようにたちあがろうとする仲間を、目覚ませていく。
今はどうすべきだ?
力のある者が 弱いものを傷つけていたら?
まず立ち上がり 真実を言うべきだ
友のために立ち上がれ 立ち上がれ
たとえ一人きりでも 立ち上がれ(弁護士の台詞)
なかなか、いい映画でした。