ラヂオの時間

ラヂオの時間 スタンダード・エディション [DVD]

　アニメばかりを見ていると、今度は実写が見たくなってきまして。
　我ながら、正常かもしれないと、安心したりしていますｗ
　三谷幸喜の初監督作品。
　コメディはいいねぇ。
　誰も死なない映画だから。　
　
　西村雅彦扮するディレクターの台詞に、どんなにひどい作品をつくろうとも、いつかは素晴らしいものを作りたいという願いを持ち続けている、というようなのがありました。
　人を感動させたいとか、心に響くような話をしたいという気持ちは私にもあるんですが、聴衆が口々に褒め称えてくれても、それってなんだかオカシイと思いますし。実際のところ、他人の心は見えない。ウケけてもその場限りの感動でしかなかったりもする。どういう風になればオレは満足するかって、自分自身でもよーわからんところがあります。
　作り手がどうしようもない作品を作ってしまったと後悔していても、聞く側にとってはスゴイことになっているかもしれない。
　シッチャカメッチャカの末に出来上がったラジオ番組に号泣したトラック野郎のようにね。
　今、大俳優になってしまった渡辺謙のこの号泣演技に、ちょっと笑ってしまいました。
　もともと、こういう役者さんだったよねぇ。
　あと、布施明の演技と、千本ノッコ一筋の歌が、妙に、気に入ったことでした。