男たちの大和 / YAMATO
- 出版社/メーカー: 東映
- 発売日: 2006/08/04
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太平洋戦争について、とくに「特攻」については知識不足だった。ある意味、自分の中のナショナリズムがくすぐられるようで、避けていたんだと思う。しかし、「一億総特攻のさきがけ」という無謀な海上特攻の映像化を目の当たりにして、指揮官たちの愚かさに呆れる。怒りが湧いてくるばかりであった。
英霊と讃える側、無駄死にと批判する側、両者を諌める言葉として、「日本が新しく生まれ変わるためのさきがけとして華々しく散る」というセリフが語られる。ポツダム宣言受諾から60年を経て、死者を(生者にとって)有意義に弔い、もうあの戦争を終わったことにしよう、ただの過去の出来事にしてしまおうというのがこの映画の落としどころである。
が、このむごたらしい戦死を、そんなにすんなりと浄化はできはしない。
あの戦争はなんだったのか、まだまだ学ばなければならない。
戦争がなんなのかを知りもしないのに、目をつぶっていいわけない、と思った。