日露戦争物語―天気晴朗ナレドモ浪高シ (第7巻)

 江川達也先生というと リアルタイムで「ゴールデンボーイ」とか「東京大学物語」を愛読してまして
 「東京大学物語」が好きだというと 「えー あんなスケベなのがぁ」とバカにされてました
 この漫画の連載が始まったときは 江川先生もえらく固い題材を選んだものだなと あんまり読んでいなかった
 それが 打ち切りになって 今頃になって読み始めてみると なるほどなという感じがします
 つまり 明治時代こそ 現在の我われに直結している
 明治を振り返ることが 今なにがおこっているのか 今なぜこういうことになっているのかを知る 大きな手がかりになるということです
 欧米列強による侵略におびえつつ 富国強兵 文明開化に情熱を注ぎ込み その反面 日本文化に対する自尊心にも燃えている
 そこが 現代の原点である ということですな
 明治期を題材にした小説や映画もありますが この漫画を読むと その時代の空気みたいなものが
 もっと直に伝わってくるような気がします
 読み進めます