レッド1

レッド(1) (KCデラックス)

レッド(1) (KCデラックス)

山本直樹といえば「僕らはみんな生きている」もよかったが 私にとっては「極めてかもしだ」
怠惰でエッチな作風が実によかった
その 私とほぼ同じ年齢の山本氏が 今回 連合赤軍事件を取り上げたわけだ
この作品で描かれる1969年から1972年 私はまだ小学生
万国博覧会や札幌冬季オリンピックと同じテレビの中で
爆弾、篭城、人質、乗っ取りと、事件がたしかに展開されていた
しかし なにがなんだか さっぱり理解できなかった
「この人たちはなんで こんなことをやっているの?」
たしか父に尋ねたこともあったが どんなことを答えてくれたか 覚えていない
連合赤軍事件とはなんだったのか そろそろはっきりさせたい気持ちが作者にもあるんだろう
登場人物たちには逮捕、刑の確定までの日数 あるいは亡くなる順番が記されている
リンチ殺人へと到る過程として読ませる意図がみえる

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