機動戦士ガンダム00 (1)
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2008/01/25
- メディア: DVD
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世界の情勢がアメリカ・EU・中国と三極化し
それぞれの国が成層圏を超える高さの建造物による太陽光エネルギーに全面依存している近未来
三本の塔は人類の生命線であるが この塔は形状的に防御することが非常に難しい
というのが このアニメの設定
未来を描いた作品といえども 必ず同時代を投影しているものだが
今回は 今現在の時代を暗示する色合いが強いと思う
人類は核兵器を保有しながら 第二次大戦以来
それを使用するまでには至っていない しかし完璧な防衛システムは出来ていない
徐々に核は拡散し続けている もし 誰かが道を一歩外してしまえば
人類は瞬時に存亡の危機に直面する
この世界は 実に脆弱 ということだ
さてそんなガンダムの世界に
超科学と卓越した兵器を所有する軍隊が現われ
どの陣営にも組せず 紛争に加わるものを無差別に攻撃
武力によって世界平和を実現させようとする
国を背景としない卓越した軍隊による平和維持という思想は
前・前々作のガンダムSEED&SEED DESTINYを引き継いだもので
かわぐちかいじが「沈黙の艦隊」で展開し
そして小沢一郎が国連軍創設論として主張し続けているわけで
えらく 時流に乗った内容となったもんだと思う
ほんとうに 武力によって平和は実現できうるのか?
このテーマが深められていくのか 見守っております