ホカベン (5)

ホカベン(5) (イブニングKC)

ホカベン(5) (イブニングKC)

4巻から作風が変わったような気がする
ストーリーも 絵もドロドロして 凄みを増している
4から5で描かれている少女監禁事件が特に印象深い
被害者救済のための現実的な手続きや手段も興味深いところだが
被害者が加害者でもあるという重層的な迷路をほぐし 行き詰まりを突破するために
謝罪 処罰 金銭のやり取りで問題を終らせるのではなく
事件に関わったすべてのものの責任の取り方を重視し
あえて 自分自身や相手に課題を課す 課させることによって
その後の人生に それぞれの方向を見出させようとしている
解決というよりも 事件に関わったものすべての
「救い」 とでもいうような