喪失感を大切にする

ロスト ターン

ロスト ターン

ネットで「喪失感を埋める」と検索したら 五木寛之のこんな文章にヒットした

人生は獲得するというより、むしろ喪失していくものだと認識することは、
生きていくうえで非常に大切なことではないだろうか。
人間は生まれた瞬間から死へ向かって歩いていく旅人だと知ってこそ、
一日一日を一生懸命に生きなければと思える。
そしてまた、自分が喪失しているものを少しずつ確認することが、
生の実感や充実感を取り戻すことにつながっていくのだと思わないわけにはいかない。

http://www.s-woman.net/losttern/essay/essay2.html

すごいなと思った

この仕事を続けるなかで 大切な人を失くした多くの家族と接してきた
ペットロス かけがえのない動物を失って悲しむということもある
今は旅立ちの季節でもある ひとり立ちする子どもとの別れを噛み締める親
家族 友人だけではなく 健康 財産 仕事を失って呆然とすることだってある


失ったものを 別のもの 代わりのもので埋めることなんてできない
どうしたらこの喪失感を埋められるのかと 捜す苦しみを 重ねていく
そうではなくて 悲しみつつも 失ったものがどれだけ大切だったかを確認する営みが
これから生きようとする気持ちへとつながっていくのかもしれない


これから私も この言葉 味わって生活してみたい