極道めし

極道めし(4) (アクションコミックス)

極道めし(4) (アクションコミックス)

テレビをつければ節操のないグルメ番組オンパレード
それでいてメタボリックシンドローム 肥満は悪と脅かされ
庶民は食欲とダイエットの二律背反に追い込まれてストレスを溜めるわけだが
これは自由のない 食べたいものが食べられない刑務所のなかで繰り広げられる
妄想うまいもん話バトル とにかく旨いと思える状況を話せたものが勝ちというわけだ
そこでは 珍味とか斬新という要素はマイナスでしかなく
だれもが食べたことのある懐かしい味というのが求められる
だいたい 第1回の勝者が たまごかけご飯なんだから


が 読んでいて感動するのは 泣かせる味
貧しさのなか 田畑を売ってまでして運動会の弁当を作ってくれた ばあちゃんの話
恋した女性が ソープに身を売る前にくれたおにぎりを 泣きながら茶漬けにして食べた話
こういうのには 弱い ちょっと涙が出た