虹色のトロツキー

虹色のトロツキー (8) (中公文庫―コミック版)

虹色のトロツキー (8) (中公文庫―コミック版)

一巻のみ未読
民族の和合を掲げて造られた満州国の存在と
全世界の革命を唱えたトロツキー
その理想を追い求めたというか その現実に振り回されたというか
そんな無名の一兵士の生涯を描いた作品


土地を奪い 農民たちに苦難を強いた日本の侵略政策
その非道さも赤裸々に描かれている
モンゴルにおいても ソビエト共産主義日本帝国主義イデオロギー
民族が引き裂かれていたことは初めて知った
このコミック自体はノモンハン事変で終わっているが
日露戦争の勝利で思い上がり 硬直化してしまった日本軍の末路が
しっかりと見えてしまう


ふと 日本大相撲を席巻しているモンゴル力士たちのことを思う
このコミックの主人公 満州国国防軍の兵士として死んでいったウムボルトと
時代と状況は違うとしても なんだか重なってくるんだよなぁ…