蜘蛛の糸
- 作者: 芥川龍之介,遠山繁年
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1994/10/01
- メディア: 大型本
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「地獄」とはなにかを 法話でとりあげるときに 読み聞かせのように使っている
地獄の有様など 現代的な描写がされていて とてもよく描かれていると思う
「蜘蛛の糸」はドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」にも
そっくりな「一本の葱」という話が取り上げられており
芥川のオリジナルなのか 流用なのか
はたまた 中央アジアあたりの民話が ロシア 中国へと伝播してきたのか
いろいろな説があったりする
地獄とは 自分ひとり助かろうとする人間が堕ちる世界
すべての人が鬼にみえる 孤独な世界
そこを親鸞聖人は 自分が落ちている世界だと
赤裸々に「一定すみかぞかし」と見据えていかれた
地獄から救われるのは 地獄の教えを我が鏡としたときから始まる